2017.03.15

一世帯あたりのファション支出と外食支出はほぼ同じ


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家計調査_1

ピークは1993年20年以上消費は縮小

家計調査は示唆に富んだデータで、眺めてるだけでいろいろな発見があります。小売業界では「モノ」消費から「コト」消費と言われていますが、それは最近に始まったことではありません。

総務省が発表している家計調査の長期トレンドグラフを描いてみると、その現象は20年以上前から起こっていることだなということがわかります。

上のグラフは、2人世帯当あたりの1か月あたりの平均消費支出額を表したもので、そのピークは1993年の33万5千円となります。ところが、22年後の2015年では28万8千円と、ひと月に5万円近くお金を使わなくなりました。この間、多少の上がり下がりはあっても一貫して消費支出は減り続けています。

家計消費調査_2015

衣料品の消費はピーク時の2分の1に

1960年代、「食料」と「その他の支出」(理美容・こずかい・接待・仕送り)の次にお金を使っていたのがファッション(「被服および履物」)です。

現在でもデパート、大型商業施設で華やかさを演出しているのはファッションですが、ピークはバブル期の1991年です。1世帯あたり月に23,800円消費していました。2015年には11,450円とピーク時の半分しかお金を使っていません。

60年代消費の花形だったファッションは、70年代になるとマイカーの普及に伴って「交通・通信費」にその地位を譲ります。

通信費、光熱水道費が伸び続けている

ほとんどの消費支出は90年代の前半に下降線をたどるようになりますが、一貫して金額が大きくなっているのが「交通・通信費」と「光熱・水道費」です。

「交通・通信費」の中でも一貫して伸びているのが通信費です。現在では家族ひとりに一台が常識となったケータイ電話、スマートフォンの「通信費」は、2015年現在一月12,816円です。また、ガス・電気・水道も家計に占める割合は8%と増えています。

「ファッション」と「外食」の支出金額はほぼ同じ

これまでダウントレンドだった「食料」の支出がこの5年ほど上昇傾向にあります。これは、外食などの需要が伸びてることが原因です。

2015年現在1世帯当たり月額11,500円が外食で消費されています。この金額はファッションの月額11,450円とほぼ同じ金額です。

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この記事の執筆者
酒井 嘉昭

酒井 嘉昭

代表取締役

技術士(環境部門)測量士 日本大学文理学部地理学科卒業 都市計画、防災・環境計画の土木計測のエンジニアとしてキャリアをスタート。 英国のデータ分析会社GMAPの上級アナリストから日本ジーマップ代表取締役に。分社化に伴い現職。居住者クラスター分類ジオデモの開発者。主要な著作