2016.01.15

北海道全体の小売販売額の50%が札幌市に集中


北海道全体の小売販売額は約18兆円/年(総務省2007年)、札幌市で9兆円/年と50%近くが札幌市に集中しています。都道府県全体の小売分布がどの市や特別区に集中しているかを観察するとどんなビジネスポテンシャルがあるか理解することができます。

ちなみに東京都全体では148兆円/年そのうち142兆円/年が23区にあり実に95%以上が集中しています。北海道の小売販売額は東京都と比較しておよそ1/9の規模となります。

北海道市区別小売販売額ランキング15

市区町村のすがた2015

市区町村のすがた2015

北海道の市区別小売販売額のランキングベスト15を見てみると、中央区、白石区、東区、北区、豊平区、厚別区、清田区と札幌市の10ある区のうち7つがランクインしています。

中央区は札幌駅周辺、大通り公園、すすきのなど北海道を代表する商業地・歓楽街があり、その中央区だけ年間4.7兆円の販売額、道内ダントツの商業集積です。

また、小売販売額を事業所数で割った金額をみると中央区は1事業所平均12億円と他の市区と比べて商業施設の大型化が進んでいることがわかります。

インバウンド需要の増加

札幌市の国内外の観光客は年間1300万人、そのうち外国からの宿泊観光客は141万人(札幌市の観光統計データ2015)で過去最高です。その内訳は以下の通り。

1位 台湾 42万7,212人(構成比30.2%、対前年度比23.6%増、前年度1位)
2位 中国 31万4,776人(構成比22.2%、対前年度比118.3%増、前年度3位)
3位 韓国 17万5,315人(構成比12.4%、対前年度比57.9%増、前年度4位)
4位 香港 17万5,055人(構成比12.4%、対前年度比11.9%増、前年度2位)
5位 タイ 10万867人(構成比7.1%、対前年度比14.0%増、前年度5位)
(札幌市の観光統計データより引用)

道内最大の歓楽街すすきのにあるアーケード街「狸小路」は中国からの爆買ツアー客がドラッグストア、道産のお土産を大量に買っている光景を見るのでどうしても中国からの観光客が多いのではといイメージですが、実は安定して台湾からの観光客が多いことが上の表から理解できます。

外国から観光客にとっては「わかりやすさ」は大切です。札幌は北海道一の買い物のインフラが整った場所です。インバウンドを戦略的に取り込むことがまだまだできる可能性があります。

この記事の執筆者
酒井 嘉昭

酒井 嘉昭

代表取締役

技術士(環境部門)測量士 日本大学文理学部地理学科卒業 都市計画、防災・環境計画の土木計測のエンジニアとしてキャリアをスタート。 英国のデータ分析会社GMAPの上級アナリストから日本ジーマップ代表取締役に。分社化に伴い現職。居住者クラスター分類ジオデモの開発者。主要な著作