2016.01.06

居住地別お受験の傾向と対策


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年が明けるといよいよ受験シーズンとなります。ところで一世帯あたりの月額教育支出額はダウントレンドです(図1)。

家計調査(総務省統計局)

家計調査(総務省統計局)

2000年のころは14,000円だったのが2014年では11,000円で3000円も下がっています。下落傾向は一説には格差の拡大、いいかえると教育費をかけられる世帯とそうでない貧困世帯の差が広がっているからとの指摘があります(家計負担の現状と教育投資の水準:文部科学省)。

中学受験と補習塾の需要の違い

ジオマーケティング10000人アンケート2012

ジオマーケティング10000人アンケート2012

小学生向け学習塾を中学受験向けと補習塾タイプの二つについて利用経験を聞いたところ中学受験対策がメイン5.8%,補習がメイン6.3%との回答がありました。次に住所に基づいて10の居住地タイプに分類して平均値を100として集計した結果が図2です。

横軸の数値は居住地クラスター10分類のそれぞれのグループ番号です。グループ番号とその居住者タイプは以下の表を参考にしてください。

Geodemo10分類と世帯収入指標

Geodemo10分類と世帯収入指標

傾向としてGeodeo1「都市部富裕層地区」、Geodemo2「富裕層ファミリー地区」では中学受験のための通塾が盛んで(INDEXが平均上の180、140と平均値を大きく上回っています)、小学生向け補習塾が盛んな地域はGeodemo7「郊外外延部の子育てファミリー地区」といった傾向がみられます。

幼児向け通信教材が人気なエリアは…

同じ調査で幼児向け通信教材を利用したことがある世帯は11%でした。これを居住者クラスターごとに集計してその傾向をみてみると図3のようになります。

ジオマーケティング10000人アンケート2012

ジオマーケティング10000人アンケート2012

INDEXが100より高いのがGeodemo5「ブルーカラーファミリー」世帯の多い地域となっています。

Group1の都市部富裕層の「通信教材」利用の低い傾向は近所に幼児教育の塾などがあるため教材より塾に通わせてしまうといった近接性も影響しています。

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この記事の執筆者
酒井 嘉昭

酒井 嘉昭

代表取締役

技術士(環境部門)測量士 日本大学文理学部地理学科卒業 都市計画、防災・環境計画の土木計測のエンジニアとしてキャリアをスタート。 英国のデータ分析会社GMAPの上級アナリストから日本ジーマップ代表取締役に。分社化に伴い現職。居住者クラスター分類ジオデモの開発者。主要な著作