2016.01.20

西宮ガーデンズとテラスモール湘南の商圏ベンチマーキング


Tweet about this on TwitterShare on Facebook0Share on Google+0

商圏ベンチマーキング(商圏を体系的に比較する調査)を行うと売上の良い商業施設、悪い施設の理由を明らかにするための多くのヒントが得られます。そのコツは「同一縮尺で、同じ指標で比較する」ということがポイントとなります。

商圏構造を理解するためのデザイン

同じ縮尺で比較することによってはじめて商圏構造を理解することができます。構造が理解できると、その構造のどの部分を変化させることで自分たちのビジネスをより有利に進めればよいか考えることができるようになります。

西宮ガーデンズ(SCクラスター3000) Geodemo2「都市部富裕層ファミリー」多い地区に圧倒的な規模と集積

西宮ガーデンズ(SCクラスター3000) Geodemo2「都市部富裕層ファミリー」多い地区に圧倒的な規模と集積

さらに、同じスケールで商圏を比較することにより組織的に地域に対するリテラシーの向上と創造的な商業施設開発、出店戦略が検討・構築できるようになります。

湘南テラスモール(SCクラスター3000)周辺には競合となる規模のSCはほとんどなくGeodemo2「都市部富裕層ファミリー」(緑色)が多い

湘南テラスモール(SCクラスター3000)周辺には競合となる規模のSCはほとんどなくGeodemo2「都市部富裕層ファミリー」(緑色)が多い

日本のすべてのショッピングセンターを人口、居住者タイプ、小売売上高、人口増加率、競合の分布と規模を同一縮尺で比較できる。SCクラスター3000は「商圏構造を理解するための基礎資料」というコンセプトでデザインされています。

商圏分析とは比較のこと

オーバーストアの今日どの需要を取り込むかがプランニングの決め手となります。沢山ある商業施設のなかで選ばれ続ける商業施設をデザインする。これが商業施設デベロッパーに求められています。

「西宮ガーデンズ」(兵庫県西宮市)と「テラスモール湘南」(神奈川県藤沢市)どちらも日本ショッピングセンター協会の日本SC大賞を受賞した優れたショッピングセンターです。SCクラスター3000の商圏地図で比較してみると、共通しているのが周辺5km圏に同規模の競合SCがなく、かつ居住者はGeodemo2「市街地富裕層ファミリー」が多いという点です。

このクラスの規模の大きさであればテナント構成に様々な趣向を凝らすことができます。また、足元に富裕層が多い商圏なのでおしゃれな商業施設をデザインすることもできます。

ボリュームからいえば西宮ガーデンズ5km圏の人口は346,000世帯、テラスモール湘南は191,000世帯と1.8倍近くあります。

商業の集積(小売販売額2007商業統計)は西宮ガーデンズ(5km圏6,664億円/年)、テラスモール湘南(4,554億円/年)で西宮ガーデンズ5km圏はテラスモール湘南の1.5倍の規模です。

施設の大きさは西宮ガーデンズ110,000平米、テラスモール湘南が63,000平米と西宮ガーデンズの方が1.7倍の大きさとなります。

同じスケールで共通の指標をならべて関係者で意見を交換することが商圏ベンチマークのもっとも一般的な使用方法です。あとは現地にいって客筋や売れ筋を観察します。店舗商業施設比較、競合店観察は商圏ベンチマーキング資料を作成してから実施すると学べる情報量が飛躍的に増えます。

Tweet about this on TwitterShare on Facebook0Share on Google+0
この記事の執筆者
酒井 嘉昭

酒井 嘉昭

代表取締役

技術士(環境部門)測量士 日本大学文理学部地理学科卒業 都市計画、防災・環境計画の土木計測のエンジニアとしてキャリアをスタート。 英国のデータ分析会社GMAPの上級アナリストから日本ジーマップ代表取締役に。分社化に伴い現職。居住者クラスター分類ジオデモの開発者。主要な著作