2015.10.26

高島平は日本の中流を代表するか?


高齢化の進む高島平

以前広告代理店のひとと議論したことがあります。日本の中流をサンプリングするなら板橋区の高島平ですよね!というのですが、2010年の国勢調査をベースにした居住者クラスター(Geodemo)でみてみると、とても日本の中流世帯をイメージできる場所ではありません。

Wikiによれば「1956年(昭和31年)に同地域330ヘクタールを日本住宅公団(現:都市再生機構)が買収して一大団地を建設する計画を進め、同時に東京都が都心に直結する交通機関(都営地下鉄6号線、現・都営地下鉄三田線)を整備した。(昭和44年)、高島秋帆にちなんで「高島平」と改称した」とあります。そして1丁目、4丁目、5丁目で戸建てを販売、当時は中間層に人気だったと書かれています。

45年近くたった現在、高島平1丁目はGeodemo3「シングル・カップル」地区。 2丁目、3丁目がGeodemo6「高齢化進展エリア」で、4丁目がGeodemo1「都市部富裕層」、5丁目がGeodemo8「アクティブシニア地区」となっており、一部高齢化、一部単身世帯や二人世帯の若い住人ばかりの場所へと変化しています。

2丁目と3丁目のGeodemo6は年金生活をする65歳以上の人口が多い地区で消費活動は極端少なくなります。Geodemo8のアクティブシニア地区は年金以外の収入がある自営業者、資産運用による不労所得がある高齢者など比較的ゆとりのある高齢者が多いのが特徴です。

広告代理店の担当者は開発当初の「中間層に人気」というイメージがあったのかもしれませんが現在では複数のタイプの人たちが混在したエリアになっており富裕層と消費の少ない高齢者、若手のスタートアップと日本の中間層のイメージではもはやありません。

この記事の執筆者
酒井 嘉昭

酒井 嘉昭

代表取締役

技術士(環境部門)測量士 日本大学文理学部地理学科卒業 都市計画、防災・環境計画の土木計測のエンジニアとしてキャリアをスタート。 英国のデータ分析会社GMAPの上級アナリストから日本ジーマップ代表取締役に。分社化に伴い現職。居住者クラスター分類ジオデモの開発者。主要な著作