2016.01.31

ららぽーと富士見、ららぽーと立川立飛の商圏ベンチマーキング


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2015年に話題になった新設のショッピングセンター「ららぽーと富士見」(埼玉県富士見市)と「ららぽーと立川立飛」(東京都立川市)の商圏を比較してみましょう。

ららぽーと富士見は核テナントに埼玉県川越市が本社のスーパーヤオコーを置き、店舗面積80,000平米293店舗の専門店の大型SCです。2015年4月にオープンしました。

ららぽーと富士見(SCクラスター3000より)

ららぽーと富士見(SCクラスター3000より)

ららぽーと立川立飛は地元に本社のあるスーパーいなげやを核テナントに店舗面積60,000平米250店舗の専門店。2015年12月にオープンしました。

ららぽーと立川立飛(SCクラスター3000より)

ららぽーと立川立飛(SCクラスター3000より)

まずは5km圏の居住者と競合を比較してみましょう。ららぽーと富士見の5km圏世帯数は153,490世帯。主要な居住者はGeodemo2「市街地富裕層ファミリー」(45%), Geodemo4「ホワイトカラーファミリー」(28%)です。都心に通勤する比較的豊か子育てファミリーがいます。
ららぽーと立川立飛は5km圏世帯数278,232世帯。おおきく2つの居住者グループに分かれます。富裕層グループのGeodemo1「都心富裕層」(32%)、Geodemo2「市街地富裕層ファミリー」(31%)。もうひとつがGeodemo4「ホワイトカラーファミリー」(12%)、Geodemo5「ブルーカラーファミリー」(16%)でミドルクラスの子育てファミリーです。車で来店する人たちは圧倒的にミドルクラスファミリーと想定されます。

競争の激しい立川商圏

ららぽーと富士見の5km圏の小売販売額は2,773億円(2007年商業統計)、一方ららぽーと立川立飛は6,969億円です。ららぽーと富士見の周辺5km圏には同じ規模の商業施設はありません。

しかし、ららぽーと立川立飛は南に位置する立川駅周辺の商業集積(ルミネ立川、高島屋、グランデュオ立川、フロム中武など)は総面積では60,000平米を超えています。さらに北西側にはイオンモールむさし村山(80,000平米)、南西側に昭島駅周辺のモリタウン(59,747平米)があり3方面それぞれ個性的な商業施設の立地する中への出店です。

ららぽーと富士見は商圏の居住者の意思がダイレクトに反映される立地です。規模の優位性をいかして人気のないテナントを少しずつグレード感とテイストを見ながら調整してゆくことによって最適なマーチャンダイジングとなってゆくでしょう。

それとは対照的にららぽーと立川立飛はルミネやイオン、モリタウンを使う人たちにららぽーとのよさをどのようにアピールしてゆくか言い換えると、ルミネ、高島屋、イオン、モリタウンで満たされない人たちの需要をどう定義し取り込めるかがポイントとなりそうです。

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この記事の執筆者
酒井 嘉昭

酒井 嘉昭

代表取締役

技術士(環境部門)測量士 日本大学文理学部地理学科卒業 都市計画、防災・環境計画の土木計測のエンジニアとしてキャリアをスタート。 英国のデータ分析会社GMAPの上級アナリストから日本ジーマップ代表取締役に。分社化に伴い現職。居住者クラスター分類ジオデモの開発者。主要な著作